【完】好きだからそばにいるんだよ
白矢はまっすぐ家に帰ろうとしたら、どこからか聞き覚えのある声が聞こえた。







「白矢ー!」






「凛、待ってまってー!」




学校から全力疾走。凛は白矢から日和の話がどうしても聞きたくて紬と美華のことは考えずに、5分間休み無しで走ってきた。






「春夏冬に原田!?」








「ちょっとー!置いていかないで....」







遅れて美華も合流。走るのが苦手な美華は膝に手を当てて息を切らしていた。







「川口も。お前らこんな時間に何してるんだ?」






さすがに休み無しで走ると息をするのも大変。3人はしばらく息を整えてからここに来た経緯を話した。







「日和に会ったんでしょ?だったら早く日和の写真を見せて!」






噛みつきそうな勢いで凛は白矢に襲いかかろうとしたが、白矢は殺気をを感じて直ぐに避けた。





「なんなんだ!?」





「あーあ。凛が我を忘れてるよ。ほんと、日和のこととなると手がかかる」






「川口、冷静に話してないでどうにかしろ!」





「こうなっちゃ手のつけようがないよ。しょうがない。凛、私の家に行くよ。そこで日和の話を聞こう」
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