【完】好きだからそばにいるんだよ
皆次々とお皿に盛って、勢いよく食べ始めた。その味に一同感動する。







美味しくて箸が止まらず、1時間も経たない間に鍋の半分を平らげていた。








箸が落ち着いてきた頃、皆はそれぞれの会話を始める。






「それで、その後どうなったんですか?」






情報通の紬は文化祭で行わられた、将流主催の『告白大会』の出来事を広瀬に詳しく聞いていた。






「その後、おふたりはマイクを将流に渡して、愛の逃避行をしましたな。いや〜あれは大会の中でも1番の見ものでしたな!」






メモを取りながら紬は広瀬にさらに質問をする。






「日和と白矢くんが2人きりで何をしていたか分かりますか?」






「ブッ!ゲホゲホ....春夏冬、広瀬さんに変なこと聞くな!?」






うろたえる白矢を見て、次は桐斗が白矢をいじり始める。







「それは是非、俺も聞きたいね〜白矢くん?」






「お前には1番話したくない...」






聞いていた日和はその場を逃げようとしたが、美華と木乃実に捕まって、身動きが取れない状態になった。







「みかっち、木乃実ちゃんどうして抑えているの?」






「1人だけ逃げようたって、そうはいかないよ?日和。木乃実ちゃん、日和を離さないように」







「任せて。日和、私もその話聞いてないからここで全部吐いてもらうよ?」







「りーちゃん助けて」







りーちゃんなら私を大切に思っているから絶対に助けてくれる。そうだよね?りーちゃん。









しかし、凛もその話が聞きたいので、日和を助けることはなかった。






あの、りーちゃんが私を裏切った...!むぅー。りーちゃんの意地悪。







「日和と白矢のイチャイチャ話、あたしも聞きたい。紬、話を進めて!」






本当なら日和を助けたい凛だが、ここで助けたら可愛い日和の新しい一面を逃すことになる。凛は心を鬼にして、日和を助けないことを選んだ。







「了解!広瀬先輩、続きを...!」
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