【完】好きだからそばにいるんだよ
時間が深夜を過ぎた頃、美華、紬、凛、木乃実は話し疲れて眠りについていた。






お腹いっぱいになって、沢山話して疲れちゃったよね。








木乃実ちゃん、皆と溶け込めてよかった。








最初は桐斗くんのそばから離れなかったのに、いつの間にか、みかっちと意気投合してたし。








今日皆を集めて正解だった。







「ふぁ〜」







私もそろそろ寝ようかな。








日和は4人に掛布団をかけて、部屋のカーテンを閉めようとすると雪が降っているのに気づいた。









「雪だー!」






久しぶりに見た雪に日和は興奮する。静かにカーテンを閉めて、外に出た。







今日は夕方からやけに寒いなって思っていたけど、これだったんだ。冷たーい。








地面に積もった雪を手で持って、その冷たさを体感した日和。







そこに、桐斗もやってきた。







「雪か。今年は降るの遅かったな」







「桐斗くん。片付け終わったんだ。白矢くんと広瀬先輩たちは?」







「テレビ観てる」






「そうなんだ。皆に片付け任せちゃってごめんね。皆お客さんなのに」







「いいんだ。これくらいは手伝わせてくれ。誘ってくれたお礼だ」







「ありがとう。ねぇ、覚えてる?小さい頃、一緒に雪遊びしたこと」







それはまだ、日和がこの町を引っ越す前のことだ。





「当然。毎日のように雪合戦したな。日和はよく、顔に当たってたけど」







「あはは。よく当たるんだよね私。でも、今は違うと思うよ!」







「あまり変わらないと思うがな。顔も変わらなかっし」







「それとこれとは全然違うよ!積もったら今度、皆で雪合戦して証明するもん!」
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