【完】好きだからそばにいるんだよ
「はは...!今ならもっと勝てねーな。俺の方が力あるし」







「むぅ。男の子ってずるい。成長したら女の子より強くなるなんて...」







「日和は別に変わらなくたっていいだろ?困ることないし」








「困るもん。顔も背もあまり変わらないから子供っぽく思われるし。木乃実ちゃんくらい背があればな....」








木乃実のモデルさんみたいな体型は、日和にとって理想そのもの。









日和は周りと比べて身体が小さいので、不便なことが多い。









「俺は昔のままの日和がいいけどな」







「私と並ぶと、桐斗くんの方が大きいように、周りから見られるから?」








「そうじゃない。俺はそのままの日和が好きなんだ」







「どういうこと?」






桐斗はふっと笑って、日和と向かい合わせになり、日和にもう一度告白する。








「俺は日和のことが好きだ。いや、好きだったが正しいな」






桐斗との好きは、日和を一人の女性としての好き。桐斗はずっと日和のことを想っていた。






突然の告白に日和の胸はトクンと鳴る。








「えーとあの...。それって本当?私のことが好きだったって」
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