悪魔で使用人は私の宝物
「そろそろ帰らないと…。」
私は、再び方向転換し、家の方に帰ろうとしたその時、後ろにいた男性に思いっきりぶつかってしまった。

「いたた…、あ!ごめんなさい…!」
私は、慌てて顔を下げて謝ると、何故か男性は何にも言わずずっと無言状態だったので、私は恐る恐る顔を上げた。
すると、そこには茶髪に片耳にピアスをつけていた若い男性がこちらをまじまじと見つめていた。
「あの、君……。」

男性は、声を掛けようとしたが、私はその場にいることが耐えられず、男性の声をさえぎるように、「あ…、私、謝りましたから、これで失礼します!!」
と、私は、逃げるようにその場を後にした。
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