悪魔で使用人は私の宝物
私は、全速力で走り、持てる力を全て使ったかのように、家に着くころには疲れ果てていた。

「はぁ…、やっと家に帰ってこれた…。」
私は、家の前につき、借金取りがいないことを確認し、安心しながら鍵を使って開けようとしたその時、玄関のドアが開いてることに気づいた。
「どうして…?」
私は、怖くなって一旦後ずさりすると、扉が突然開き、私のを手を掴み扉の奥へと引きずりこまれた。
その衝撃で、私は床に倒れこみ、急いで大きな声を出そうとすると、大きな手が私の口を覆い、声が出せなかった。
私は、目を恐る恐る開けると、そこには2人の借金取りがいた。

「おたくのお父さんが金を返さないから、部屋に上がっただけだからな。大声出すなよ。」
そう言い、借金取りは私をにらみつけるように、口止めをし、私はその場でうなずくことしか出来なかった。
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