地味子な私が猫被りな御曹司と無表情な同級生に溺愛されています。
失恋
「ちーくん。」
「真彩…」
「一緒に帰ろう?」
「ああ。」
私とちーくん…水無瀬 真彩と神谷 千歳は、幼馴染み。
そしてちーくんは私の…好きな人でもある。
ちーくんはかっこよくて成績もいいから凄くモテる。
私みたいな可愛くない子と一緒に居るからちーくんの評判も下がってる。
でも、ちーくんは気にせず私と居てくれる。
そんなちーくんが大好き…
「…あ。悪い。忘れ物したから取ってくるわ。」
「え。私も行こうか?」
「いや、いいよ。ここで待ってて。」
それだけ言うとちーくんは学校へ戻っていった。
どうしよう…ここで待ってても暇だしな~。……できるだけ一緒に居たかったのに。……正門で待ってようかな。
そんな考えに至った私も学校に戻った。
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