地味子な私が猫被りな御曹司と無表情な同級生に溺愛されています。
正門で15分程待つが、戻ってくる気配は一向にない。

どうしたんだろう?遅いなぁ~……教室に行ってみようかな。

私は、ちーくんのクラスに向かった。

「…~~──」

教室の近くに行くと誰かといっくんの声が聞こえる。

誰かとおしゃべりしてるのかな?

私は気になって教室を覗いた。

そこにはちーくんとちーくんとよく一緒に居るところを見かけたことがある男の子がいた。

やっぱりおしゃべりしてたんだ…邪魔したら悪いし正門に戻ろうかな…

そう考えてたときだった。

「なあ。千歳って、あの幼馴染みちゃんとよく一緒に居るけど好きなの?」

私はその言葉を聞き足を止めた。

ちーくんが私を好きなわけないのに…
……でも

私はまた教室の近くに戻り耳を澄ませた。

気になる。好きって想ってなくても言い。でもちーくんが私をどう思っているかは知りたい。

「……真彩のこと、」

心臓がうるさい。ドキドキ言ってる。でも……ここで逃げたくない。

「嫌い」

ドキン

心臓の音が急に正常になった。

え?き……らい?

「え?でもよく一緒に居るじゃん。」

そ、うだよ。嫌いなら何で一緒に…きっと冗談──

「なんて言うのかな……罪滅ぼしだよ。」

罪…滅ぼし?

「あいつさ。俺とよく一緒に居たから虐められてたんだよ。」

………あ。それで?あんなの……私が一緒に居たかったから近くにいただけ。ちーくんが気にすることないのに…

「……それと、真彩だぶんだけどさ、俺に好意持ってくれてるんだよ。」

「え!?まじで!?」

っ!//ば、ばれてたんだ…


< 2 / 70 >

この作品をシェア

pagetop