地味子な私が猫被りな御曹司と無表情な同級生に溺愛されています。
「大丈夫だよ!かっこよくて優しそうな人だったから!」
私は凛ちゃんを安心させようといいところを言った。
「……本当に?」
凛ちゃんはまだ安心できないのか心配そうな眼差しで見てきた。
「本当の本当!むしろ助けてもらったからいい人だよ!」
私がそう言うと
「助けてもらった!?何があったのぉ!?」
と、肩を掴まれた。
「え?あ…変な人に絡まれたところを助けてくれたの。本当にそれだけだよ。」
私は安心させようと微笑んだ。
「っ~!も~!心配ばっかりかけて~!バカバカ~!」
と、言われながらポカポカとたたかれた。
全然痛くないのに必死にたたいてて可愛い…
「ごめんね。」
私は凛ちゃんの頭をなでながらそう言った。
「…本当に……何でも言ってね?すぐに聞くから。」
凛ちゃん…
「ありがとう凛ちゃん…」
こんなに良い子が友達で嬉しいなぁ~
私が無意識に「凛ちゃん大好き。」と、言っていたことは凛ちゃんしか知らない話。