地味子な私が猫被りな御曹司と無表情な同級生に溺愛されています。
意識?
授業が終わり、昼休みになった。
「ま~や!一緒に食べよ~!」
「あ…凛ちゃん。いいよ。一緒に食べよっか。」
私と凛ちゃんはお弁当箱を持って中庭に移動した。
「はやく~!」
「うん。」
私たちはベンチに座り食べ始めた。
「あ!そう言えば真彩って神谷が好きなんじゃなかったの?」
あ。そっか。凛ちゃんにはあの日のこと言ってないんだった。
私は神谷くんに振られたこと。私のことをどう思ってたのか。そして今日の出来事も詳しく言った。
「え?神谷、殴ってきていい?」
「ちょっ!凛ちゃん!?」
凛ちゃんが物騒な言葉を…
「だって!今までそんなこと思いながら真彩に関わってたのにいきなり手のひら返すみたいなことしてさ~!」
まあ、それは私も思っちゃったけど…
「でもさ~…華杉くんナイスだよねぇ~」
凛ちゃんはニヤニヤして話し始めた。
「真彩が困ってるところ助けてさ~。王子様みたいだよね~。ドキドキしちゃうよね~!」
ドキ…ドキ?
「あれ?その反応、気づいてなかったの?」
気づく?なにを?
「真彩の話聞く限りだと華杉くんにドキドキしてるでしょ?」
……ドキドキ?私が華杉くんに?