地味子な私が猫被りな御曹司と無表情な同級生に溺愛されています。
「…気持ちに、答えてやれないからな。」
ズキッ
「あ!そうだよな!お前、花宮さんが好きって言ってたもんな!」
花宮さ、ん…
花宮さんは学校で一番モテてる人。
そっか…そうだよね。そんなことより私なんかがちーくんのそばに居たのがダメだったんだ。
「ああ。もし、俺が花宮が好きって知ったら花宮に何するか分かんないし、仲良くしとかないと面倒くさいだろ。」
私は思いっきり教室のドアを開けた。
中にいた二人は驚いていた。
「……ちーくんと二人で話したいことがあるので退室してもらっていいですか?」
無表情でちーくんの友達に言うと素早く退室してくれた。
「真彩?」
「……私、は…罪滅ぼしのつもりで一緒に居て欲しくなかった。」
私はちーくんのことを考えずに言いたいことだけ言うことにいた。
「確かに私はちーくんが好き…です。もちろん気持ちには応えて欲しいけど、それよりも……ちーくんが花宮さんを好きなら黙って応援してました。………危害なんて…加えるわけないです。」