地味子な私が猫被りな御曹司と無表情な同級生に溺愛されています。
おうちデート!?

八坂家の皆さん


そんなこんなで何日か経ったある休みの日こと。

「真彩。はいこれ。」

お母さんから何かのメモを貰った。

「お母さん、なにこれ?」

「瑠斗くんの家の住所。」

私は飲んでいた紅茶を吹き出しそうになった。

「な、なんで?」

「え~!だってせっかく婚約したのに全然会ってないじゃな~い!」

うっ!それは…否定できない。

「せっかくなら会ってきなさいよ~」

「で、でもいきなり行ったら迷惑に…」

「もう連絡したわよ!」

「ふ、服とか可愛いの持ってないし…」

「買っておいたわ!」

用意周到すぎません?これは…行かないといけないよね…

「分かった。行くよ…」

「そう来なくっちゃ!服はもうクローゼットに入れておいたからね!」

……はぁ~

私は自分の部屋に行きクローゼットを開けた。

本当に入って……嘘でしょ?

クローゼットに入っていたのはチャイナ服とメイド服だった。

「お、お、お母さぁぁん!!??」

私はお母さんが居るリビングへ猛スピードで移動した。

「な、ん、で!変な服が入ってるの!?」

私はお母さんに問い詰めた。

「え~?可愛いじゃない。チャイナ服もメイド服も…」

「まず、T.P.Oができてないでしょ!」

「そんなの気にしてたら何も着れないわよ~」

「そんなことないよ?普通の服でよくない?」

なんでコスプレて行くと思ってるの?
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