地味子な私が猫被りな御曹司と無表情な同級生に溺愛されています。
あ~もう。お母さんのせいで久しぶりに大きな声、出した…
「お母さんには罰として服、選んでもらいます…」
「えぇ~!」
「文句言わない!」
私はお母さんを自分の部屋に無理矢理連れて行った。
「もう!仕方ないわね…」
お母さんはクローゼットの中を見ると真剣に選び始めた。
お母さんはスイッチが入ると凄いからな…
そして、お母さんが選んでくれたのはオフショルタイプの白いワンピースに淡いグリーンのリボンが胸元に付いた服だった。
そう言えばこんなの前、買ってたな…
「じゃあこれ着てきなさい。髪もしてあげるから。」
「は~い。」
お母さんが部屋を出たのを確認した私はワンピースに着替えた。
膝下で露出も少ないし清楚な感じだなぁ~
「着替えたよ…」
お母さんを部屋に入れると
「あら~!似合ってるじゃない!髪も任せてちょうだい!」
私をイスに座らせるとお母さんは髪をイジり始めた。
どんなのになるんだろう…
少し待っていると
「できたわ~!どうかしら?」
鏡で見ると編み込みになっていた。
「わぁ…可愛い。ありがとう」
「いいのよ~!行ってらっしゃい!」
私は早速メモに書かれた住所の所に向かった。
意外と近いんだ…
目的地に着くとそこには豪邸があった。
お、大きい…。私の家も大きい方だけと、八坂さんの家は一回り上だった…