地味子な私が猫被りな御曹司と無表情な同級生に溺愛されています。

私は、恥ずかしくなって下を向いた。

「ま、真彩ちゃん…」

「は、はい…」

「……もう一回だけ。」

う、嘘でしょ…

「す、すみません…。これ以上は恥ずかしいので無理です…」

「あら残念…」

折れてくれた…よかったぁ~

なんて思って紅茶を飲んでいると

「母さん。僕、真彩さんと二人で話したいのと僕の部屋に案内してもいいですか?」

なんて爆弾発言をされた。

っ!な、なんで!?

私はびっくりしすぎて紅茶が気管に入ってしまった。

「ゴホッ!ゴホッ!」

「真彩ちゃん大丈夫?」

「だ、大丈夫です…ゴホッ」

全然大丈夫じゃないです~!

私はやんわり断ろうとしたら

「真彩さん。行きましょうか。」

と、有無を言わせないように言われた。

「……はい。」

私たちは八坂さんの部屋に向かった。

移動中の会話はゼロだった。

どうしようどうしよう…何話せばいいのか分からないよ~!

部屋に付くと八坂さんが

「どうぞお入りください。」

と、扉を開けた。

あ…終わった。もし八坂さんが最初に入ってくれたらドアを思いっきり閉めて逃げようと思ったのに…

私の簡単な作戦ら見事に破られ渋々部屋に入った。

八坂さんの部屋は白と黒で統一されていた。

< 37 / 70 >

この作品をシェア

pagetop