地味子な私が猫被りな御曹司と無表情な同級生に溺愛されています。

私は蓮さんに家の中を案内した。

「やっぱり大きいね~。」

「はい…。 小さい頃は何回も迷子になりかけました。」

迷った?って思ってもお父さんがすぐに駆けつけてくれてたなぁ~。

私は懐かしくていつの間にか笑顔になっていた。

それを見て蓮さんが顔を赤らめていることを私は知らない。


そうだ!蓮さんを泊まる部屋に案内しないと!

私は客室に向かった。

「ここが蓮さんの部屋です。ゆっくりしてください。」

「うお~!広いな~!ありがとな!」

そう言って蓮さんは私の髪をくしゃっとした。

お兄ちゃんがいるとこんな感じなのかな?

私はふにゃっと笑った。

「…っ!………真彩ちゃん!」

「うえぇ!?」

びっくりしたぁ~

蓮さんは急に私の肩を掴んだ。

「蓮…さん?」

何かしちゃったかな?

私がジッと見ていると

「…っ!…なんでもない。ごめんね。」

ニコッと笑って蓮さんは私の肩から手を離した。 

何だったんだろう?

私は疑問を抱えながらも特に気にしないことにした。

「お昼何食べたい?俺何でも出来るよ!」

蓮さんはキッチンに向かいながら私に聞いてきた。

「私、料理は出来ますよ?」

「いーの!4日間は俺が家事するんだから!」

ん~。こんなに言ってくれてるしお言葉に甘えちゃおうかな?

「じゃあ、オムライスが食べたいです!」

「分かった!」

キッチンに着き蓮さんが冷蔵庫を確認した。

「あ~…。ケチャップと卵がないね~」

「あれ?すみません!」

「よし!買い物に行ってくるね!」

えぇ!?

「私も行きます!」

流石にそこまでやってもらうのは気が引けるし…

私たちはスーパーに買い物に行くことになった。

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