地味子な私が猫被りな御曹司と無表情な同級生に溺愛されています。
お買い物
私たちは卵とケチャップ、そして明日の分の材料も買っておいた。
「たくさん買いましたね。」
「そうだね。真彩ちゃんが来てくれて良かったよ!」
「それは良かったです…」
私たちはたくさんの荷物を持って家に向かっていた。
「真彩?」
すると時雨くんと会った。
「あ。時雨くん!奇遇ですね。」
私は時雨くんに駆け寄った。
汗かいてる…ジャージ?
「ランニングですか?」
「まあな。…そいつは?」
時雨くんは蓮さんを少し睨んで聞いた。
「えっと。友達のお兄さんの蓮さんです。今、私の家に泊まり込みで─」
「泊まり込み?」
「え?は、はい…」
あれ?時雨くん、雰囲気が…
時雨くんは“泊まり込み”というワードを聞いた瞬間、眉間にしわを寄せて怒っている様子が見受けられた。
「……俺も泊まる。」
「え、えぇ!?」
し、時雨くんも!?そ、それは流石に…急すぎてプリンが用意できない!
私があわあわしていると、
「なんで泊まるんだい?君は真彩ちゃんに用は無いだろう?」
蓮さんがサッと助け船を出してくれた。
蓮さんナイスです!
蓮さんがそう言うと時雨くんは図星なのか何も言えなくなってしまった。
「……課題移させてもらう。」
「真彩ちゃんじゃなくても良いだろう?」
やっと時雨君が言ったことでもすぐ蓮さんは反論した。