地味子な私が猫被りな御曹司と無表情な同級生に溺愛されています。

お見合いですか？

気が付くと朝で私は自分の部屋に居た。どうやって帰ってきたかは覚えていなかった。

私はリビングに向かった。

「お…母さん…おはよう……」

「おはよう」

お母さんはいつも通り朝ご飯を作っていた。

「お母さん…私、どうやって帰ってきたのかな？覚えてなくて…」

「……真彩。少し、お話ししましょうか。」

そう言うとお母さんはダイニングテーブルにイスに座った。

私も続いてイスに座る。

「……真彩は千歳くんが好きなの？」

お母さんは私にそう聞いた。

「っ……うん。」

「今も好き？」

「今…は、ちーくんを好きなの…やめたい。」

ちーくんを想い続けても苦しいだけって分かったから…

「…あのね真彩。お母さんはね。政略結婚なの。」

「……え？」

「驚いたでしょう？ごめんね。言わなくて…」

「驚いたけど……そう言うのもあるよね。」

私の家はホテルを経営している大きな会社だからそう言うのもあるのかな？とは、思っていた。

「お母さんは、お父さんとの結婚は不安だったのよ。でもね、一緒に居るうちに良いところをたくさん見つけていつの間にか好きなってたの。」

そうだったんだ。家ではラブラブだから恋愛結婚なのかと…

私は驚いて声も出なかった。