生徒会長に溺愛され過ぎて仕事ができません!
あれ、私どこにいるんだろう。
「あっ、。」
体を起こすと会長が私の顔を覗き込んで、
「急にあんなことして本当ごめん。」
すっごく申し訳なさそうな顔で謝ってきた。
どうやら私は会長のキスで気絶してしまったらしい。
「・・・」
なんて返すのが正解かわからず黙ってしまう。
「大丈夫です」
っていうのも、
「私も拒まなかったので・・・」
っていうのも、伝えたいのにうまく言葉に出来なかった。
嫌じゃなかったって、本当は言いたいのに。
「寝てる間は本当になんもしてないから…信じてって言っても、無理かもしれないけど。」
私から少し目線をずらす。
「あの、会長…」
「ごめん、もう帰って大丈夫だから…」
寂し気な表情で私に手を振る会長。
「はい」
言わなきゃいけないことは沢山あるはずなのにそれしか言えない自分が嫌い。
校舎をでて、さっきまでいた生徒会室を振り返ると、
会長が私を見ていて、慌てて目を逸らしてしまった。
それなのに、
「寂しい…」
さっきまでのドキドキが忘れられなくて、恋しくて、
無意識に感情が口に出してしまっていた。
そっと唇に指をあてると、会長の唇の感触を思い出してしまい、顔が熱くなった。
また、して欲しい。
会長のキスが欲しい…///♡。