本当の君を教えて
しまった!!



私は急いで掴んでいた手を離す。



あわわわわ(汗)

何してんの!私!



龍崎くんを見ると掴まれていた自分の両手を見つめていた。



「ごめんなさい……気持ち高ぶっちゃって。痛かった?大丈夫?」


「はぁ?女の握力で痛がると思うか?」



それもそうだ。



私は何も言えず俯く。



「あー!すぐ落ち込むなって!それより、暗くなってきたし帰ろうぜ」



そう言って私を置いてさっさと歩き出す龍崎くん。



あ、そうだった。



「そう言えば私、今日から一人暮らしなんだよ」


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