本当の君を教えて
同居なんて聞いてません!
………?
今なんて言った?
住む?一緒に?誰と?
数秒固まってその言葉の意味を理解する。
す、すす住む!?私が!?りゅ、龍崎くんと!?
ビックリしすぎて言葉が出ず、口をパクパクするだけになってしまう。
「おい、アホ面に拍車掛かってんぞ?」
「だ、だだだだだだ」
「日本語喋れや」
私は深呼吸してグイッと顔を近づける。
「だって!いきなりそんな事言われたら誰でも驚くでしょ!?何も聞いてないよ!」
おばぁちゃんからは入院するとしか聞いてない。
龍崎くんと過ごすとか全然…聞いてないよ!
「なっ…!バ、バカ!分かった…分かったから!落ち着けよ!」
龍崎くんは私の顔をググッと押さえつけてくる。
その手を両手を掴んで離し、隙間から龍崎くんの顔を見てみると顔が赤くなってた。