俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~
毒づかれるより優しくされたい
みなとみらいの夜景が見えるリビングのコーディネートは、私たちが好きな温かみのある北欧風。テーブルには私が買い足したスウェーデンのブランドのお皿と、彼が選んだマグカップがふたつずつ。
一般的には愛の巣と呼ばれる、私たち夫婦が暮らすこのマンションの一室に、今はなんとも言えない緊張感が漂っている。
トイレを出てリビングへ向かうと、性格はともかく容姿は完璧な男性が、手持ち無沙汰で窓の外を眺めていた。
ふんわりとしたショートヘアが、少し垂れ目の中性的な美顔によく似合っている。白衣を着ていないと、メンズなんたらのモデルみたいだ。
そんな彼は、やや緊張して表情を強張らせている私の隣にやってくる。彼と目配せをしたあと一度深呼吸をして、手に持った細長いスティックにふたりで目線を落とした。
視界に映ったものは、小窓にくっきりと現れた青色の縦線。
それを見た瞬間、彼は目を見開き、私は思わず「きゃあ〜!」と叫んだ。
私、妊娠しているんだ。旦那様である彼、栄 律貴との子を。
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