俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~
彼のより子に対する気持ちは元々軽薄なものだったのだ、諦めるのも早い。少し脅し文句を口にしただけで身を引くことにしたらしく、図書室には寄りつかなくなった。
そしてこの件をきっかけに、俺も本格的に行動を起こそうと決意した。
やはり彼女を野放しにはしておけない。強硬手段にはなるが、誰かに奪われるよりよっぽどいい。
それから二日後、尊敬してやまない明神先生と、より子の同僚である伊吹ちゃんの結婚式が行われた。
ふたりはとてもお似合いの夫婦で、見ているこちらがほっこりする。白衣ではなくタキシードに身を包んだ明神先生には違和感があるが、カッコいいことに変わりはないし、ドレスをまとった伊吹ちゃんも美しい。
しかし、どうしても俺の目が行ってしまうのは、ドレスアップしたより子だ。
上品なネイビーのドレスは彼女の女性らしさを引き立てているし、髪をアップにして露わになったうなじも色っぽい。参列している男たちが惚れてしまわないかと気が気じゃない。
厳かな披露宴が終わり、帰り際になって彼女に声をかけた。医者仲間や看護師たちに飲み直さないかと誘われたが、そんなことより大事なミッションがある。