俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~

 ──そうして結婚生活が始まったわけだが、夫婦になっても以前と変わらない関係を保っている。……と思っているのはより子だけで、俺は彼女への愛しさを日に日に募らせている。

 家事は得意ではないと言っていたが、俺からすると申し分なく、手料理もうまい。一緒に食事をするため、手術のない日はできるだけ早く帰ろうと努力している。

 結婚式も、想像しかしていなかったウェディングドレス姿のより子が俺の隣に立ち、初めてその柔らかな唇に触れた瞬間は夢見心地だった。

 頬を染めて恥らう姿も可愛くて、挙式中に何度抱きしめたい衝動に駆られたことか。

 キスをするだけで舞い上がってしまいそうだったのだから、彼女に「今日、排卵日みたいなの」と言われたときは、ガラにもなく心臓が暴れまくった。

 それをひた隠しにして余裕ぶってベッドへと誘い、緊張している彼女を安心させるようにくまなくキスをし、肌を暴いた。

 唇から漏れる吐息も、紅潮した頬も、悩ましげな表情も、より子のすべてが俺の理性を崩そうとしてくる。キスをするとぎゅっと抱きついてくるのも可愛すぎてたまらない。
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