俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~

 赤ちゃんは順調に成長し、途中より子のお父さんの手術も終え、妊娠七カ月に入った。

 これまで、より子を落とそうと様々なことをしてきた。

 とびきり甘く優しく接してみたり、時々ほんの少し意地悪をしてみたり。東伊豆で一泊したときも、一緒に露天風呂に入ってかなり攻めたスキンシップを取った。

 彼女の気持ちはいまいちわからずじまいだったが、やっと意識してくれるようになったんじゃないかと、なんとなく感じている。

 以前はただ憎まれ口を叩き合うだけだったが、いつからか頬を染めたり、やきもちを焼いたりしているのが見て取れるから。

 口では気のないような素振りをしているが、おそらく意地を張っているせいだろう。そろそろお互いの気持ちをさらし合う、いい頃合いなんじゃないか。

 もうすぐ俺の誕生日だ。この歳で祝ってほしいなどとは思わないが、今回だけは、プレゼントとしてより子の心が欲しい。

 これまでの想いをすべてぶつける日にしようと密かに決め、いつもと変わらない夫婦生活を送っていた。
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