俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~
仕事のほうは順調だが、ひとり気がかりな患者がいる。最近白藍に通い始めた、後輩の朝美だ。
俺が高校生の頃、朝美はよくそばにくっついてくる人懐っこい子だった。深月のクラスメイトだったこともあり、後輩の女子の中では一番仲がよかったと記憶している。
とはいえ、彼女も俺に意地悪な面があることは知らないだろう。当時から基本周りの人には平等に優しく接していて、悪態をつくのは本当に親密な男友達の前だけだったから。
数カ月前、しばらく疎遠になっていた朝美から突然電話が来たので驚いた。
内容は、胸部に違和感があって心配だという相談。俺が心臓外科医になったのは深月から聞いたらしい。
連絡先が変わっていなくてよかったなと思いつつ、一度検査しにおいでと伝えた。そうして病院で再会したとき、朝美は昔のままの明るさで俺に飛びついてきたのだ。
彼女と接するところを看護師が見ているのには気づいていたが、その噂がより子の耳に入って、さらには嫉妬されるとは。予想外にも俺に関心があるのだと実感することができ、正直嬉しかったのは内緒だ。