俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~
翌日、当直勤務を終えてマンションに帰ると、より子がリビングのソファに座って血圧を測っていた。
たったの一日ぶりなのに、ずいぶん会わなかったような気がする。たっぷり甘やかしたいし、あわよくば抱きしめたい。
とりあえず隣に腰を下ろしたものの、彼女の表情が暗いことにすぐに気づいた。どうしたのかと尋ねるより先に、彼女が口を開く。
「ねえ……朝美さんの主治医って、どうしても律貴じゃなきゃダメなの?」
予想外の言葉に、俺は一瞬わけがわからずぽかんとした。
しかし、話しているうちに感情を露わにするより子を見て、朝美とのことを心配して嫉妬しているのだと理解した。
朝美の病気に気を取られて、肝心なより子への配慮が行き届いていなかったのだろう。不安にさせてしまったことを反省し、素直に謝った。
悪かったと思う反面、彼女の意地っ張りな心が崩れていると感じて嬉しくもある俺は、どこかおかしいのかもしれない。今が気持ちをさらけ出すときなんじゃないか。
「より子も、溜め込まないでなんでも吐き出していいんだよ。『全部受け止める』って言っただろう。あなたをもらうと決めたときに」