俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~
出てくるのが俺に対する不満でも構わないから、より子の正直な気持ちをぶつけてほしい。俺も、ずっとあなただけを愛しているのだと伝えるから。
彼女の肩を抱き、再び唇が開くのを待つ。そうしてぽつりとこぼれた「……嫌」という声に、俺は目を見張る。
「律貴に私以外の女の子が近づくのが嫌なの。あなたが患者を無下にはできないのもわかるのに。あの子に、律貴を取られたくない……!」
涙と共に溢れ出した言葉は、思いのほか独占欲たっぷりなもので面食らってしまった。嫉妬していたのはわかったが、そこまで強く想ってくれていたなんて。
驚きで固まっている間に、より子が腰を上げたのではっとする。引き止めようとしたが、彼女は「散歩……行ってくる!」と言ってさっさと出ていってしまった。
その直前、彼女の耳が赤く見えたのは見間違いではないはず。
……なんだ、より子も同じくらい俺を想ってくれていたのか。まだきちんと告白されたわけじゃないけど、やっと両想いになれたんだと確信していいよな?
胸の奥から愛おしさが込み上げて、身体が熱くなる。鼓動が速まって、そわそわして落ち着かない。なんだ、この甘酸っぱい感覚は。