俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~
夕日に包まれる図書室で言葉を交わしたあの光景は、いつまでも頭の中に焼きついている。もしかしたら私は、あの瞬間すでに落ちていたのかもしれない。
目を見張る彼をまっすぐ見つめ、ふわりと微笑みかける。
「ちょっと毒舌なくせに私をまるごと受け入れてくれる優しい律貴も、医者としての強い信念を持つ律貴も、どっちも大好きなの。だから、悪いなんて思わないで」
後悔しないでほしい気持ちを伝えると、彼は一瞬なにかを堪えるような表情を見せて腰を浮かせる。そして横たわる私を優しく抱きしめ、「ありがとう」と囁いた。
「俺も、どんなより子も好きだよ」
心から溢れてくるような声を甘く紡がれ、穏やかなキスが降ってくる。唇からじんわりと熱が伝わって、幸せで満たされた。
でも、やっぱり好きなように動けないのは切ない。私からも思いっきり抱きつきたいのに。
背中に手を回すので精一杯なのをもどかしく感じていると、しばらく口づけを堪能した彼が意味深に口角を上げる。
「やっぱりより子って意地悪されるのも好きなんだ。優しくしてるだけじゃ意識してくれなかったしね」
「う……」