俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~
入院から一週間が経ち、一日のほとんどをベッドの上で過ごす生活にも慣れてきた。
律貴は時間ができれば会いに来てくれるし、柚ちゃんも仕事帰りに寄って話し相手になってくれるので、なんとか寂しさも紛らせられている。私の両親もお見舞いに来て、早産にならなくてよかったと胸を撫で下ろしていた。
血圧は薬のおかげでギリギリ正常な範囲内に収まっている。このまま安定するようになれば院内を歩くくらいはできるらしいので、図書室に顔を出しに行きたい。
カーテンも開けられるようになり、赤や黄色に色づき始めた木々を眺めてぼんやりしていると、ドアがノックされた。
時刻は午後二時半。律貴はオペが入っていると言っていたし、柚ちゃんはもちろん仕事中。両親からも来るという連絡はない。誰だろうと思いつつ返事をすると、意外な人物が姿を現した。
「こんにちは」
「朝美さん!」
照れたように会釈する彼女は、あの日と同じパジャマ姿。でも顔色はよく、表情も明るくて元気そう。まさか来てくれるとは。