俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~
「そういうことに関心が出てきたら気になったんですよ。あの人はいつどんなときも王子様対応を崩さないのかなって。ああでも、好きな人なんだからなおさら優しくなるのは当然か」
……いや、そんなことはない。むしろキラッキラの笑顔でいじめてくるエセ王子様です。
でもそうか、朝美さんには意地悪な一面を見せていないんだ。確か彼女と電話しているときも〝僕〟と言っていたし、皆の前と同じく医者として振る舞っているんだろう。
今さらながら、私は特別なんだと実感する。だったら、やっぱり腹黒くても許せてしまう。
小さな喜びを感じてつい口元が緩む私を見て、朝美さんはニヤリと口角を上げる。
「いろんなプレイを思い出してるんでしょう。その内容を教えてくださいよ」
「朝美さん、性に目覚めちゃったね……」
なんだかキャラに変わった彼女に失笑してしまうけれど、打ち解けられたのは嬉しい。
こうやって話すのがなによりの薬になりそうで、私たちはしばらくガールズトークに花を咲かせていた。