俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~
──それからあっという間に冬が到来し、年が明けてすぐ、二千六百グラムの女の子が誕生した。
管理入院中に血圧は安定し、一カ月弱で退院することができた。
仕事は休んだまま家で安静に過ごし、なんとか正産期に入ったと安心した瞬間に破水。痛みは壮絶だったが、大きな問題が起こることもなく安産だった。
予定通り律貴も立ち会ってくれて、一緒に感動の瞬間を味わえた。陣痛を堪えている間はかなり見苦しかっただろうに、『素敵だったよ』と言ってくれた彼には泣かされた。
なんだかんだでとても心強かったので、立ち会いにしてよかったと思っている。
赤ちゃんの名前は初芽。新年に産まれたのと、この子のおかげで私たちの愛が芽吹いたのでこの名前にした。
この間遊びに来てくれた明神夫妻によると、目元は私で鼻から下は律貴に似ていると言われた。やっぱりどちらに似ていても超絶可愛い。
産まれたときは小さめだったものの、母乳をよく飲む子で生後三カ月になるとだんだんむっちりしてきた。
授乳を終えてベビーベッドに寝かせた今も、口をすぼめてむにゃむにゃしている。