俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~
「あはは、夢でおっぱい吸ってる」
「天使だな、ほんと」
律貴とわが子を覗き込み、ふたりしてデレデレしてしまう。
すぐに私たちのところへ来てくれて、一時は危ないときもあったけれど、安全な時期まで待って産まれてきてくれた奇跡の子だ。愛しくて仕方がない。
しっかり眠ったのを確認して、私たちも寝る準備を整える。ひと足先に歯を磨き終わった律貴が、洗面所にやって来た私に穏やかに微笑んだ。
「明日は俺も一緒に散歩するよ。桜は散っちゃったけど、公園のチューリップが綺麗だし」
「うん! いいね」
ちょっとした散歩も、三人ならワクワクする。小さな約束をするだけで幸せを感じて破顔した。
律貴が休みのときは、積極的に面倒を見てくれるのでとても助かっている。初芽にべったりで、私がちょっぴりヤキモチを焼くくらいだ。
……そう、私のほうが触れたくなっているのだ。愛する彼に。
出産してしばらくは初芽のこと以外は考えられなかった。夜はまとまった睡眠は取れないし、毎日寝不足。
それでも気持ちに余裕ができてきたと感じるし、明日は律貴がいるから昼間に休めるだろう。
なにより、いまだにたった一夜しか繋がれていないのが寂しいから。お互いに確かな愛がある今、自分の一番深いところでそれを感じたい。