俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~
「あの、よ、よろしくお願いし……」
かしこまった挨拶をしようとしたら、彼の手が伸びてきて私の髪を掻き上げた。目線を上げると同時に唇を奪われ、あれほど激しく動いていた心臓が止まりそうになる。
触れた唇が少し離れ、一度見つめ合ったあと、またすぐに深いキスが降ってきた。
結婚式でしたものとは全然違う、唇が溶かされるような艶めかしいキス。シャンプーと彼自身の香りが流れ込んできて、媚薬かと思うほどクラクラする。
あっさり骨抜きにされた身体を優しく倒され、開いた私の瞳に力強さを湛えた綺麗な顔が映る。
「これからより子の中に入るけど、痛かったり怖かったりしたら我慢しないで」
安心させるように髪を撫でて声をかける彼を信じ、こくりと頷いた。
キスが繰り返され、時間をかけて身体の強張りが解されていく。たくさん口づけた彼の唇は胸に移っていき、キャンディーを味わうみたいに蕾を舐めて転がして、初めての感覚をじっくりと与えられた。
「気持ちいい?」
「わ、わかんな……あっ」
くすぐったいような、痺れるような不思議な感覚。ただ、やめてほしくない。