俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~
「いい? 力を抜いて」
ごくりと息を呑んだ直後、熱く固いものが割り入ってきて目を瞑った。
かなりの圧迫感が奥まで迫ってくる。しかし、セカンドバージンにもかかわらず痛さはあまり感じなくて、驚いて瞼を開く。
「う、そ……痛くない」
感動すら覚えて呟くと、律貴も気持ちよさそうに目を細めて微笑む。
「よかった、身体は俺を受け入れてくれてるんだね」
嬉しそうに口にされたものの、その言葉には引っかかるものを覚えた。
おそらく彼にとって深い意味はないのだろうが、私が受け入れているのはあなたの身体だけじゃないよ、と反論したくなったのだ。
周りの人にはあまり見せない腹黒い一面も、遠慮のない毒舌も受け入れている。
努力家なところも、いつも私が欲しい言葉をくれたり、「大丈夫?」と気にかけてくれている今みたいに、なんだかんだで大切に扱ってくれたりするところも、全部。
そんな思いがよぎった瞬間、はっと気づいた。いつの間にか、私の中で律貴が一番特別な人になっていたことに。