俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~

 周りはつわりがあったという人がほとんどだったので私も覚悟していたが、今もそういう症状は感じなくて妊娠前となんら変わらない。

 ありがたいことだなと赤ちゃんに感謝しつつ、律貴に笑顔を返す。


「問題なし。つわりがほとんどないから、本当にいるのかなって心配になっちゃう」
「そのうち痛いほど主張してくるんじゃないか、元気だよって」


 穏やかに微笑む彼が、自然に私のお腹に触れた。このひとときが、無条件で幸せを感じられる。

 男女の愛は成立していなくても、律貴と一緒にいるだけで毎日楽しいし、赤ちゃんだって愛でてくれる。私自身が愛されなくても、今はそれでいいかなと思える。

 お腹に触れる大きな手のぬくもりは、しばらくして離れていった。彼はアイランドキッチンから料理を持ってきて、ダイニングテーブルにスープやトースト、スクランブルエッグを並べる。


「簡単なものだけど、はい」
「私の分まで作ってくれたの?」


 美味しそうな朝食、それを用意してくれた気持ちに感激して、私は目を輝かせた。
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