俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~
見てくれだけじゃない、彼はとても勉強熱心な人。早く技術を習得しようとしているのだろう。
研修医でこんなに図書室にやってくるのは彼くらいだったので、かなりの努力家なんだろうと尊敬する。
後者についてそのまま口にすると、彼はどことなく意味深に感じる笑みを浮かべた。
『普段生々しいオペばかり見ているので、綺麗なものに癒されたいんです』
目を見つめられながらそんなふうに言われると、まるで私がその対象のように勘違いしてしまいそうになる。が、きっと風景の写真集とか感動する小説とか、そういうものに癒やされに来ているんだろう。
栄先生のような人が将来一人前の外科医になったら、きっと安心して命を任せられるはず。
そのお手伝いが私にもできたらと、とても些細なことだけれど、個人的に気に入っている綺麗な写真集をおすすめしてみたのだった。