闇夜ヨルの恐怖記録 3
スカートはふわりと膨らんでいて、その中から何段にもなっているフリルが見える。
袖は編み上げのようになっていて、手首の辺りに黒色のリボンが揺れている。
それを着ているのは10代にも見えるし、40代にも見える年齢不詳の女性だった。
アリスは女性の服に見とれてしまって返事を忘れていた。
「家までの道がわからなくなったの?」
アリスを客ではなく迷子だと判断した女性が先に話を進めようとする。
アリスは慌てて「ここは手作り人間工房ですか?」と、質問した。
その瞬間女性は目を見開いて驚いた顔を浮かべ、そして微笑んでアリスを店内へと招き入れた。
お店の中は想像以上に広かった。
バーカウンターやテーブルがあるわけでもなく、重厚感のある大きな黒いソファが真ん中に鎮座していて、四方の壁を取り囲むように背の高い本棚が置かれている。
その本棚の中にはぎゅうぎゅうに書物が詰めこられていて、入り切らない本があちこちに積まれている。
本が好きなアリスはその中の一冊を手にとってみたが、日本語でも英語でもない文字の羅列で、すぐに頭が痛くなり本をもとに戻した。
「そこに座って。今紅茶を入れてくるから」
女性に言われてアリスは素直に従った。
袖は編み上げのようになっていて、手首の辺りに黒色のリボンが揺れている。
それを着ているのは10代にも見えるし、40代にも見える年齢不詳の女性だった。
アリスは女性の服に見とれてしまって返事を忘れていた。
「家までの道がわからなくなったの?」
アリスを客ではなく迷子だと判断した女性が先に話を進めようとする。
アリスは慌てて「ここは手作り人間工房ですか?」と、質問した。
その瞬間女性は目を見開いて驚いた顔を浮かべ、そして微笑んでアリスを店内へと招き入れた。
お店の中は想像以上に広かった。
バーカウンターやテーブルがあるわけでもなく、重厚感のある大きな黒いソファが真ん中に鎮座していて、四方の壁を取り囲むように背の高い本棚が置かれている。
その本棚の中にはぎゅうぎゅうに書物が詰めこられていて、入り切らない本があちこちに積まれている。
本が好きなアリスはその中の一冊を手にとってみたが、日本語でも英語でもない文字の羅列で、すぐに頭が痛くなり本をもとに戻した。
「そこに座って。今紅茶を入れてくるから」
女性に言われてアリスは素直に従った。