闇夜ヨルの恐怖記録 3
☆☆☆

どうしてだろう。


どうして彼は会社から出てこないんだろう?


もしかしてとっくに退社してしまっていて、気が付かなかった?


ビルを見上げてみると電気はすべて消えていて誰も残っていないことを物語っている。


「そろそろ帰ろうかアリサ」


カイにそう声をかけられても返事すらできなかったのだった。
< 134 / 163 >

この作品をシェア

pagetop