闇夜ヨルの恐怖記録 3
たった1人でも友達ができたらいいのに。
そう感じるようになったのは転校して一ヶ月が経過したときだった。
一ヶ月も立つともうキユナを珍しがる生徒はいなくなる。
けれどイジメはエスカレートしていて、机のラクガキがシューズのラクガキに変わり、あることないこと陰口を叩かれていることにも気がついた。
それは優しい誰かがキユナにこっそり教えてくれたのではなく、教室に落ちていたメモ用紙を偶然拾って見てしまったからだった。
そこにはキユナの悪口がとろこ狭しと書かれていて、筆跡は1人のものではなかった。
それを見たキユナはさすがに落ち込んでしまって、翌日は学校を休んでしまった。
それでもずっと休んでいるわけにはいかない。
ただでさえ転校が多くて心配している両親を、これ以上心配させることはできなかった。
「まだ学校に来てる」
「もう来なくていいのにねぇ」
キユナがメモ用紙を見てしまったことで、紙の中で行われていた悪口は口頭に変化した。
それによってキユナを攻撃している生徒が誰なのかわかるようになったけれど、クラスのほとんどの生徒だということがわかっただけで、キユナの心は沈んでいった。
このクラスに自分の友だちは1人もいない。
1人だけでもいいから、友達がほしいのに……。
そう感じるようになったのは転校して一ヶ月が経過したときだった。
一ヶ月も立つともうキユナを珍しがる生徒はいなくなる。
けれどイジメはエスカレートしていて、机のラクガキがシューズのラクガキに変わり、あることないこと陰口を叩かれていることにも気がついた。
それは優しい誰かがキユナにこっそり教えてくれたのではなく、教室に落ちていたメモ用紙を偶然拾って見てしまったからだった。
そこにはキユナの悪口がとろこ狭しと書かれていて、筆跡は1人のものではなかった。
それを見たキユナはさすがに落ち込んでしまって、翌日は学校を休んでしまった。
それでもずっと休んでいるわけにはいかない。
ただでさえ転校が多くて心配している両親を、これ以上心配させることはできなかった。
「まだ学校に来てる」
「もう来なくていいのにねぇ」
キユナがメモ用紙を見てしまったことで、紙の中で行われていた悪口は口頭に変化した。
それによってキユナを攻撃している生徒が誰なのかわかるようになったけれど、クラスのほとんどの生徒だということがわかっただけで、キユナの心は沈んでいった。
このクラスに自分の友だちは1人もいない。
1人だけでもいいから、友達がほしいのに……。