闇夜ヨルの恐怖記録 3
シュンヤは服の上から筋肉に触れてみる。
そしてフッと笑った。
「俺よりもたくましいかも」
ボソッと呟いた言葉はユナに聞こえていて、ユナはすぐに腕を引っ込めてしまった。
「やめてよそういうの。私これでも女の子なんだから」
頬をふくらませるユナにシュンヤは胸にトゲが刺さるのを感じた。
今の自分はユナよりも弱い。
ユナを守ることもできない存在なんだと、強く思い知らされた気分だった。
突然打つむいてしまったシュンヤにユナは戸惑った。
「ごめんね、疲れちゃった? 私、そろそろ帰るね」
慌てて丸椅子から立ち上がるユナにシュンヤは視線を向けた。
すがるような、迷子になった子供のような視線にユナは射すくめられそうになった。
「誰も、本当のことを話してくれないんだ」
「……え?」
「俺の病気のこと。寿命がどれくらいあるのか」
その言葉にユナは呼吸が止まった。
シュンヤがそんなことを考えているなんて、思ってもいなかった。
「ユナは、知ってるのか? 俺の寿命を」
聞かれて、ユナは黒目を泳がせ「知らない」と答えると逃げるように病室を出たのだった。
そしてフッと笑った。
「俺よりもたくましいかも」
ボソッと呟いた言葉はユナに聞こえていて、ユナはすぐに腕を引っ込めてしまった。
「やめてよそういうの。私これでも女の子なんだから」
頬をふくらませるユナにシュンヤは胸にトゲが刺さるのを感じた。
今の自分はユナよりも弱い。
ユナを守ることもできない存在なんだと、強く思い知らされた気分だった。
突然打つむいてしまったシュンヤにユナは戸惑った。
「ごめんね、疲れちゃった? 私、そろそろ帰るね」
慌てて丸椅子から立ち上がるユナにシュンヤは視線を向けた。
すがるような、迷子になった子供のような視線にユナは射すくめられそうになった。
「誰も、本当のことを話してくれないんだ」
「……え?」
「俺の病気のこと。寿命がどれくらいあるのか」
その言葉にユナは呼吸が止まった。
シュンヤがそんなことを考えているなんて、思ってもいなかった。
「ユナは、知ってるのか? 俺の寿命を」
聞かれて、ユナは黒目を泳がせ「知らない」と答えると逃げるように病室を出たのだった。