闇夜ヨルの恐怖記録 3
そいういう小さな変化がシュンヤにはすべて見えていた。


「そうなのか」


「たぶん、俺の寿命が短いからだと思う」


ユウキはそのときになって初めて少しだけ体を揺らし、動揺を見せた。


「どうしてそう思うんだ?」


「自分の体だから、自分が一番よくわかってる」


ユウキはシュンヤの言葉に吹き出した。


「ドラマとかでよく聞くセリフだな」


「実際にそうなんだから仕方ない」


「でも、聞いてみてはないんだろ?」


その質問にシュンヤは瞬きをした。


「誰に聞くんだよ? 誰も本当のことなんて教えてくれないだろ?」


「人間じゃない」


その言葉にシュンヤは第4診察室の噂を思い出した。


あるはずのない第4診察室に入るとそこには死神がいる。


死神は人の寿命を教えてくれるというものだ。
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