闇夜ヨルの恐怖記録 3
「ユナには気を使わせてばかりでごめんな」


「なに言ってるの。そんなことシュンヤは気にしなくていいんだから」


ユナは毎日お見舞いに来てくれて、みんなが来るときにはいつも端っこでその様子を見ている。


そしてみんなが帰った後、シュンヤの体調を気遣ってくれるのだ。


みんなが帰ってってすぐに沈黙が下りてくることのない病室内に、シュンヤは救われていた。


大部屋なら、こんな孤独を感じることもないのだけれど、シュンヤは入退院を繰り返すたびに人数の少ない部屋を使うように言われていた。


最初は6人部屋。


次に4人部屋というように人数は少なくなり、今では一人部屋だ。


こんなにコロコロ入院する部屋を変えられるということは、もう自分に残されている時間は多くないのかもしれない。


「シュンヤ、今何を考えているの?」


シュンヤの思考を途切れさせるようにユナが言った。


シュンヤは我に返ってユナへ視線を向ける。
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