闇夜ヨルの恐怖記録 3
「じゃあ私、そろそろ帰るね。明日また来るから」


そう言って立ち上がった時、壁にかかっているカレンダーが視界に入った。


そこには25日の土曜日に赤い丸印が付けられている。


それを見た瞬間現実を突きつけられた気分になって、ユナは一瞬泣きそうな顔になった。


それでもシュンヤの前では決して泣かない。


「じゃあね」


明るい声でそう言って、病室を出たのだった。
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