闇夜ヨルの恐怖記録 3
☆☆☆
シュンヤが死神に会う一ヶ月前、それは入院してすぐの頃だった。
『なんだ、全然元気そうだね』
お見舞いに来たユナはベッドの上のシュンヤを見てホッと胸をなでおろした。
入院したと知ったときには驚いたけれど、こうしてお見舞いに来てみればシュンヤの顔色は良くて、会話もよどみなくできる。
いつものようなちょっとバカな話もできたし、ユナの中の不安はずぐに解消されていた。
『もしかして俺が死ぬとか思った?』
おしゃらけた調子でそう質問されて、ユナは少しだけ目を伏せた。
正直そう思った。
すごく不安だし、すごく怖かった。
『あははっ! 人間そんな簡単には死なないんだよ。俺が一番そのことをよく知ってる』
『うん。そうだよね』
シュンヤは幼い頃から入退院を繰り返しているという。
でも、今のシュンヤを見てもそんな風には感じられなかった。
元気なシュンヤに水色の病院着が浮いて見えるくらいだ。
病室の窓の外はオレンジ色に色づいてきていて、そろそろ帰らないといけない時間が迫ってきていた。
それでもまだ離れがたくて、なかなか腰をあげられない。
シュンヤが死神に会う一ヶ月前、それは入院してすぐの頃だった。
『なんだ、全然元気そうだね』
お見舞いに来たユナはベッドの上のシュンヤを見てホッと胸をなでおろした。
入院したと知ったときには驚いたけれど、こうしてお見舞いに来てみればシュンヤの顔色は良くて、会話もよどみなくできる。
いつものようなちょっとバカな話もできたし、ユナの中の不安はずぐに解消されていた。
『もしかして俺が死ぬとか思った?』
おしゃらけた調子でそう質問されて、ユナは少しだけ目を伏せた。
正直そう思った。
すごく不安だし、すごく怖かった。
『あははっ! 人間そんな簡単には死なないんだよ。俺が一番そのことをよく知ってる』
『うん。そうだよね』
シュンヤは幼い頃から入退院を繰り返しているという。
でも、今のシュンヤを見てもそんな風には感じられなかった。
元気なシュンヤに水色の病院着が浮いて見えるくらいだ。
病室の窓の外はオレンジ色に色づいてきていて、そろそろ帰らないといけない時間が迫ってきていた。
それでもまだ離れがたくて、なかなか腰をあげられない。