闇夜ヨルの恐怖記録 3
☆☆☆
『ユナ?』
名前を呼ばれて我に返った。
ここはシュンヤの病室で、シュンヤはベッドの脇に座っている。
昨日ユウキからあんな話を聞いたせいで、つい考え込んでしまっていた。
『ごめんぼーっとしてた』
『頼むよ~。この宿題、ユナがいないとできないんだから』
『そうだよね』
シュンヤの手には今日の宿題である数学のプリントが持たれている。
入院中のシュンヤに勉強を教えるのも、ユナの役目だ。
『この数字をこの数式に代入して』
『そっか。それで計算すればいいんだな』
『うん。そうだよ』
シュンヤはスラスラとペンを走らせる。
元々勉強が得意なシュンヤは入院して授業に遅れを取っていても、ユナが説明をすればすぐに理解してくれる。
人に教えることが得意じゃないユナにとっても、教えやすい生徒のようだった。
『それじゃ、私はそろそろ帰るね』
できあがったシュンヤの宿題をカバンに入れて立ち上がる。
明日、ユナが先生に提出しておくのだ。
『あぁ。いつもありがとうな』
『なに言ってるの』
突然かしこまったように言うシュンヤに少しとまどいながらも、病室を出る。
『ユナ?』
名前を呼ばれて我に返った。
ここはシュンヤの病室で、シュンヤはベッドの脇に座っている。
昨日ユウキからあんな話を聞いたせいで、つい考え込んでしまっていた。
『ごめんぼーっとしてた』
『頼むよ~。この宿題、ユナがいないとできないんだから』
『そうだよね』
シュンヤの手には今日の宿題である数学のプリントが持たれている。
入院中のシュンヤに勉強を教えるのも、ユナの役目だ。
『この数字をこの数式に代入して』
『そっか。それで計算すればいいんだな』
『うん。そうだよ』
シュンヤはスラスラとペンを走らせる。
元々勉強が得意なシュンヤは入院して授業に遅れを取っていても、ユナが説明をすればすぐに理解してくれる。
人に教えることが得意じゃないユナにとっても、教えやすい生徒のようだった。
『それじゃ、私はそろそろ帰るね』
できあがったシュンヤの宿題をカバンに入れて立ち上がる。
明日、ユナが先生に提出しておくのだ。
『あぁ。いつもありがとうな』
『なに言ってるの』
突然かしこまったように言うシュンヤに少しとまどいながらも、病室を出る。