闇夜ヨルの恐怖記録 3
☆☆☆
ユナが帰ると病室にいるのはシュンヤ1人だけになる。
8畳ほどの部屋にシュンヤのベッドがひとつだけ。
洗面とトイレへ別にあるけれど、そこにも人の気配はない。
シュンヤはそっとベッドから抜け出して窓へと近づいた。
外は随分暗くなり始めていてあと30分くらいすれば真っ暗になってしまうだろう。
暗闇に包まれている街を見ているのがなんだか怖くて、すぐにカーテンをしめた。
すると今度は静けさが気になり、テレビを付ける。
シュンヤにとっての楽しみはテレビを見たり本を読んだりすることだけだ。
ユナやクラスメートたちがいたときには感じなかった強い孤独と、病気へ対する恐怖心が湧き上がってきて、ベッドに潜り込むと少しだけ涙が出た。
ボンヤリとテレビのビュース番組を見ているとノック音が聞こえて視線をドアへと向けた。
「はい」
短く返事をするとドアが開き、同い年の少年が入ってきた。
短く切りそろえられた髪の毛によく日焼けした肌。
ニッと笑みを浮かべている少年にシュンヤは笑顔になる。
彼は隣の個室に入院しているユウキだ。
シュンヤと同年代で、入院した日にちも近いのでよく病室を行き来して話をすることがあった。
ユナが帰ると病室にいるのはシュンヤ1人だけになる。
8畳ほどの部屋にシュンヤのベッドがひとつだけ。
洗面とトイレへ別にあるけれど、そこにも人の気配はない。
シュンヤはそっとベッドから抜け出して窓へと近づいた。
外は随分暗くなり始めていてあと30分くらいすれば真っ暗になってしまうだろう。
暗闇に包まれている街を見ているのがなんだか怖くて、すぐにカーテンをしめた。
すると今度は静けさが気になり、テレビを付ける。
シュンヤにとっての楽しみはテレビを見たり本を読んだりすることだけだ。
ユナやクラスメートたちがいたときには感じなかった強い孤独と、病気へ対する恐怖心が湧き上がってきて、ベッドに潜り込むと少しだけ涙が出た。
ボンヤリとテレビのビュース番組を見ているとノック音が聞こえて視線をドアへと向けた。
「はい」
短く返事をするとドアが開き、同い年の少年が入ってきた。
短く切りそろえられた髪の毛によく日焼けした肌。
ニッと笑みを浮かべている少年にシュンヤは笑顔になる。
彼は隣の個室に入院しているユウキだ。
シュンヤと同年代で、入院した日にちも近いのでよく病室を行き来して話をすることがあった。