『ミステリアスと噂の遥くんが、2人になると甘すぎるんです』
「きっと、すぐに仲良くなれるわよ」

お母さんの楽観的な声が響いた。

「そうだといいな」

彰人さんが、何処か遠くを眺めるように呟いた。



「綾乃、自由に部屋を探検してもいいのよ。そうそう、綾乃だけの部屋もあるんだから!」


探検だなんて、高校1年生にもなってそんなことしない。


「こっち、こっち!!」

ママは嬉しそうに、私に手招きをする。
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