いつかかわいい女の子になれたなら…。
一星side
「名前ですか?名前は、五十嵐星奈です。」と言って逃げたそいつ。

朝から、少し倦怠感があったが後から、しんどくなってきて、保健室で休んでた。
「失礼します。」ソプラノの少し高い声で入ってきたそいつ。俺を追いかけてきたのか?と思ったら、すぐ出ていって、スポーツドリンクと熱さましシートとやらを持って俺のベットへ戻ってきた。
スポーツドリンクなどを、置いて帰ろうとしてるのを引き止めた。
何もされなかったことに驚いた。普通の女なら、俺が寝てるのをいいことに、ベタベタ頭とか、体を触ってくるのに。男には、嫉妬されてきた。顔がいいとか、家がいいとか、頭がいいとかで。
嬉しかったんだ。そんなことをしなかったのは、そらと、みすず、せなだけだったのに。しかも、女なのに。
もらった、スポーツドリンクはいつも飲むより、少し甘く感じた。
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