天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~
「あった!私の家!!」
自分の家を見つけすぐに降り立つ。
人間に気づかれないよう村から離れたところに私の小さな家はたっている。
中に入るとだいぶ時がたっていたようで埃が舞った。
「掃除くらいは法術使って大丈夫だよね?」
人間界では法術はほとんど禁止だ。特に人間界の者に法術で影響を与えてはならない。
与えれば天から罰が下るのだ。
それが皆が人間界に来たがらない大きな理由だった。
法術で掃除を済ますと、すぐに薬棚に向かった。
「よかった!食材は駄目だったけれど薬は大丈夫みたいね」
人間界の私は八咫烏一族で得た薬の知識で薬剤をつくり村で売って生活していた。