天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~


「これを見て声も出ぬか!」


「あー、完成までまだかかる?もう解術していい?」


相手が術を完成させる前に解術し水をまとめてかけてやった。

きゃあっと綺麗な着物がぬれた女子達から悲鳴が上がる。


それと同時に怒鳴り声が部屋に響いた。


「何事だ!!」


「「「族長にご挨拶申し上げます」」」


その場にいたものが一斉に膝をつき礼をとる。


父上はすぐにわたしに気づき近づいてきた。


「父上にご挨拶申し上げます」


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